弊社が「経営理念」や「社是」をあえて掲げない理由
多くの企業のウェブサイトやパンフレットを開くと、「顧客満足の追求」「環境に配慮した事業」「地域社会への貢献」「三方良し」といった言葉が並んでいます。これらは一見、立派で正しい指針に思えます。しかし、弊社はあえてこのような「ありきたりな」経営理念や社是を掲げません。なぜでしょうか? その理由をお伝えします。
1. 当たり前のことをあえて書くと、胡散臭い
「顧客第一」「環境保護」「地域貢献」といった内容は、反社会的な組織でなければ、どの会社にとっても当たり前の行動指針です。お客様を大切にし、環境に配慮し、地域と共生する――これらは事業を営む上で当然の姿勢のはずです。それをあえて大々的に文章で掲げると、逆に「本当にやってるの?」「言葉だけじゃないの?」と胡散臭く感じられてしまうリスクがあると考えます。弊社では、こうした基本的な価値観は黙々と行動で示すことが自然だと信じています。
2. 過剰な強調は信頼を損なう
「三方良し」や「持続可能な社会の実現」といったフレーズは、耳障りが良く、誰も反対しない普遍的な内容です。しかし、あまりにも多くの企業が似たような表現を並べるため、読み手には「またか」と感じられ、うさん臭さや形式主義の印象を与えかねません。弊社は、飾り立てた言葉でイメージを着飾るよりも、実際の行動や成果で信頼を築くことを選びます。お客様や地域の皆さまには、弊社の製品やサービス、社員の姿勢を通じて、直接その価値を感じていただきたいのです。
3. 本質は行動に宿る
「社員の幸福を追求」「イノベーションで未来を切り開く」といったスローガンは、確かに前向きで魅力的です。しかし、言葉だけが立派でも、実際の事業や職場環境が伴わなければ意味がありません。弊社では、社是や理念を掲げる時間と労力を、実際に顧客満足を高める製品開発や、働きやすい環境作り、地域との具体的な協力に注ぎます。行動こそが私たちの信念を体現すると信じています。
4. 独自性を言葉で作るのは難しい
多くの企業が似たような指針を掲げる中、言葉だけで独自性を出すのは困難です。それどころか、一般的な表現を並べることで「どこにでもある会社」と見られかねません。弊社は、型にはまった社是や指針に縛られるのではなく、柔軟に時代やお客様のニーズに応じ、独自の価値を提供することに注力します。私たちの存在意義は、決まり文句の羅列ではなく、実際の事業活動や社会への貢献で示したいと考えます。
弊社の約束
経営理念や社是を掲げないからといって、弊社に信念がないわけではありません。お客様に喜んでいただける品質を追求し、環境や地域に配慮した事業を展開することは、会社としての当然の責任です。しかし、それをわざわざ大仰な言葉で飾るのではなく、日々の行動で静かに、確実に実践していきます。弊社を評価するのは私たちではなく、お客様、パートナー、そして社会の皆さまです。どうぞ、弊社の取り組みを実際に見て、感じて、ご判断ください。