マザック M4 旋盤の主軸内側にあって、油圧チャックの開閉を制御しているドローチューブという部品が錆びて動かなくなりました。

正常な場合は、スキマ嵌めなので押せば抜けるはずですが、錆びて完全に固着していました。サービスマンの方もこれは過去に同様の事例があって直せない、と言っていましたが主軸交換をすると高いので(数百万円?)何とか錆びたドローチューブを抜くこととしました。

そして抜けました。

手順

  1. チャックを外す。
  2. チャック側の入り口付近が一番錆びているので、入り口付近のドローチューブを長いボーリングバーでできるだけ削って除去する。(今回は300mm程度)。
  3. テールストックなどで押し出す。
  4. 錆びた主軸内面に防錆油を大量にかけつつ、長いワイヤーブラシで掃除をする。(いまここ)
  5. 新しいドローチューブを買ってきて組み立てる。
  6. チャックを取り付ける。
  7. 完了

後ろからドローチューブが出てきた時の図

テールストックで押し出すときの図

ドローチューブ除去後の主軸内部。かなり錆びているのが分かる。

油圧ユニット側

抜けたドローチューブ。左側はボーリングバーで削ったので、本当はあと300mmぐらい長い。

加工室側から見た主軸端面の様子。