8月に、MAZAK QUICK TURN NEXUS 250-II MY を中古で購入しました!

このたび当社では、ヤマザキマザック製複合旋盤
MAZAK QUICK TURN NEXUS 250-II MY
を中古にて導入しました。

以前から旋削加工能力の増強と工程集約を検討していましたが、
状態の良い個体に巡り合うことができたため、
導入を決断しました。

弊社ではこれまでも中古工作機械を積極的に導入してきました。
中古機にはリスクもありますが、
新品にはない大きなメリットがあります。


QUICK TURN NEXUS 250-II MYとは?

QUICK TURN NEXUS 250-II MYは、
Y軸および回転工具を搭載した本格的な複合旋盤です。

一般的な旋削加工だけでなく、
フライス加工・穴あけ加工・タップ加工なども
1チャッキングで行うことができます。

  • Y軸搭載
  • C軸制御対応
  • 回転工具搭載
  • 工程集約が可能
  • 10インチチャック仕様
  • 多品種少量生産との相性が良好

近年は部品の高機能化に伴って複合加工の需要が増えていますが、
本機はまさにそのような用途に適した機械と言えます。


主な仕様

項目内容
チャックサイズ10インチ
最大加工径約φ380mm
最大加工長約504mm
主軸回転数4,000rpm
Y軸ストローク100mm(±50mm)
回転工具回転数4,500rpm
工具本数12工具タレット

搭載チャックについて

本機には
FT-NT10 強力型セレーションタイプスクロールチャック
https://firstec.co.jp/product/ft-nt/ が装着されています。

国内ではFT-NT10として販売されていますが、
製造元は台湾の工作機械用チャックメーカー
CHANDOX(千島精密工業)です。

高い把握力と剛性を持つチャックでありながら、
手締めによる微妙な締付調整も可能です。

当社では薄肉部品や変形しやすいワークを加工する機会もあるため、
この「手締めで加減できる」という特徴は非常にありがたいポイントです。

油圧で強く締めすぎるとワーク自体が歪んでしまうことがありますが、
適切な把握力で固定できるため、
精度確保にも役立っています。


なぜ NEXUS 250-II MY を選んだのか

当社ではすでにマシニングセンタを保有しています。

マシニングセンタはフライス加工、穴加工などには非常に優秀な設備です。

しかし丸物部品やシャフト部品になると、
旋削工程のために別設備へ移動する必要がありました。

そこで注目したのがNEXUS 250-II MYです。

本機であれば、
旋削・穴あけ・タップ・ミーリング加工を
1回の段取りで完結できるケースが多くなります。

工程集約による納期短縮、
精度向上、
加工コスト削減を期待して導入を決めました。

またマザック機は国内での導入実績も非常に多く、
中古市場でも根強い人気があります。

メンテナンス対応や部品供給面での安心感も、
選定理由の一つです。


導入後の修理内容

中古機械は新品ではありません。

どれだけ状態が良く見えても、
導入後の点検と調整は必須です。

今回の機械についても、
導入後に各部の確認を実施しました。

  • 主軸異音の確認
  • 軸送り状態確認
  • バックラッシュ測定
  • タレット動作確認
  • 潤滑装置点検
  • クーラント設備確認
  • 電装チェック
  • 精度測定

中古機を購入する場合は、
修理調整費も計画に組み込む必要があります。

当社では機械の状態にもよりますが、
概ね100万円前後の修理・調整費を見込んで導入しています。

この費用を考慮しても、
新品購入と比較すると大幅に安価に設備導入できることが多いです。


 

当社が中古機をよく購入する理由

① 購入価格が圧倒的に安い

今回導入したNEXUS 250-II MYは、
500万円台で購入することができました。

同等クラスの新品複合旋盤になると、
仕様によっては1,000万円から2,000万円以上になることも珍しくありません。

設備投資額を抑えられることは、
中小製造業にとって大きなメリットです。

② 欲しい設備をすぐ導入できる

新品機では発注から納入まで長期間待つ場合もあります。

中古機であれば現物が存在するため、
条件が合えば短期間で導入できます。

③ 補助金に振り回されない

新品設備を購入する際は補助金を利用することもあります。

しかし補助金申請や実績報告、
大量の提出書類など、
なかなかの労力が必要になります。

もちろん制度としてはありがたいのですが、
補助金コンサルビジネスを肥やすために
苦労している気分になることもあります(笑)。

必要な設備を必要な時に購入できるという点は、
中古機の大きな魅力だと思います。


中古機選びで見たチェックポイント

中古工作機械を選ぶ際にもっとも重要なのは、
実際に現地へ行って確認することです。

写真やスペック表だけでは分からない情報が数多くあります。

当社では特に以下の点を重視しています。

  • 主軸異音の有無
  • 主軸振れ量
  • 送り軸のガタ
  • バックラッシュ量
  • サーボ関連エラー履歴
  • タレット動作状況
  • 油漏れの有無
  • 潤滑装置の状態
  • チャックの動作確認
  • クーラントポンプの状態
  • カバー内部の清掃状態
  • 試加工結果
  • メンテナンス履歴
  • 衝突歴の痕跡

中古機は「機械を買う」のではなく、
「その機械の状態を買う」と言っても過言ではありません。

良い機械を見極めるためには、
現物調査が必須だと考えています。


まとめ

今回導入した
MAZAK QUICK TURN NEXUS 250-II MY
は、
当社の旋削加工能力向上に大きく貢献してくれそうです。

中古機ならではのコストメリットを活かしながら、
複合加工能力の強化を実現できました。

もちろん中古設備にはリスクもありますが、
十分な現地確認と修理予算の確保を行えば、
非常に高い投資効果を得ることができます。

今後は実際の加工事例や導入効果についても、
ブログでご紹介していきたいと思います。